アトピー性皮膚炎のワンちゃんのフード選びで大切なことは?

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この記事の監修者/キャットケアスペシャリスト
内山智明

犬・猫が大好きな内山です。家では保護猫と一緒に暮らしています。

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犬のアトピー性皮膚炎にはどんなドッグフードが良い?

犬がアトピー性皮膚炎を引き起こす原因は、ハウスダスト・花粉・ノミ・ダニ・カビなどさまざまです。犬種の遺伝的特性も強く、ゴールデンレトリバー・パグ・ブルドッグ・ボストンテリア・ケアーンテリア・ミニチュアシュナウザー・ダルメシアン・アイリッシュセッター・イングリッシュセター・ラサアプソ・スコティッシュテリア・シーリハムテリア・ウェストハイランドホワイトテリアなどの犬種が、遺伝的にアトピー性皮膚炎にかかりやすいといわれています。ほかには、皮膚のバリア機能が弱いといった体質的なことも原因となります。

アレルギー検査を受けて、アレルゲンを特定しよう

愛犬にアトピー性皮膚炎の症状が見られたら、動物病院でアレルゲンを調べる検査を受けましょう。お散歩中接触する草や、日ごろ使っている食器・おもちゃ・首輪、衣服やタオルに残った洗濯洗剤・柔軟剤など、身近にある意外なものがアレルゲンになっているかもしれません。検査を受けるときはぜひ、環境アレルゲンと食物アレルゲン両方を調べてください。犬のアトピー性皮膚炎の約50%は食物アレルギーも併発していると考えられています。 食物アレルギーによる症状は、下痢・軟便・嘔吐・皮膚炎などがあります。

このような症状が続いていたり、 年間を通して口・目のまわり・背中などに赤みがあってかゆがっている場合は、食物アレルギーを疑ってください。 アレルゲンが含まれているドッグフードやトッピングを与え続けていれば、愛犬は常にアレルゲン症状に悩まされることになります。犬は我慢ができませんから、かゆければ際限なくかいてしまうでしょう。

なめたり噛んだり引っ掻いたりすれば、症状は悪化する一方です。まず原因となっているアレルゲンを特定し、アレルゲンに接触させない生活環境を心がけることが重要です。

アトピー性皮膚炎のドッグフード選びのポイントは?

アレルギー検査でアレルゲンが特定されたら、生活環境を整えると同時にドッグフードやトッピングとして与えている食材を見直しましょう。愛犬に食物アレルゲンがある場合は、アレルゲンを含まない食事を心がけることが一番の対処方法となります。アトピー性皮膚炎の犬にとって、食事は大事な治療のひとつです。

手作り食も良いのですが、栄養バランスを考えて毎日続けるのはかなり大変だと思います。こんなときこそドッグフードの出番です。市販されている低アレルギー食ドッグフードがありますが、動物病院で獣医師様から処方される療法食(「除去食」とも呼ばれています)ドッグフードが安心できておすすめです。

【アトピー性皮膚炎に配慮した療法食(除去食)ドッグフードの特徴】

  • 食物アレルゲンになりにくい原材料を使用しています。
  • 消化性を高くするために、加水分解したアミノ酸やたんぱく質などを使用しています(アレルギーに関わる免疫システムが反応しにくくなるという効果があります)。
  • 皮膚細胞をサポートしてくれる成分を含有しています。

愛犬の症状が改善されてきても、飼い主様の独断で療法食を中止しないでください。 愛犬の健康な皮膚を維持するための食事について、獣医師様と相談しながら食事管理を継続していくことが大事です。症状が緩和して療法食を中止しても良いということでしたら、愛犬のアレルゲンが含まれていない良いドッグフード探しましょう。

市販のドッグフードを選ぶときに重要なキーワードが【ヒューマングレード(人間が食べられる品質で作られたドッグフード)】【グレインフリー(アレルゲンになりやすい穀物不使用)】【無添加(保存料や添加物が使われているドッグフードは、愛犬の命を縮めます)】です。毎日の食事は愛犬の健康に大きく影響します。

高品質で安心できるドッグフードを選んであげたいですね。体の中で皮膚や被毛は栄養が一番最後に届く場所ですので、栄養価が低く消化吸収の悪いドッグフードを食べていると、皮膚はいつまでたっても健康になれません。

おわりに

アトピー性皮膚炎は再発や悪化を繰り返すケースが多く、長期間にわたって愛犬と飼い主様を悩ませる疾患です。一番つらいのは愛犬です。治療を任せっきりにするのではなく、獣医師様とコミュニケーションをとりながら積極的に治療に関わっていく姿勢がとても重要です。
毎日の食事で、大事な愛犬のアトピー性皮膚炎の症状を改善してあげましょう。アレルギーに負けない強い体を作ってあげるために、根気よく取り組んでくださいね。

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