結石にならないごはん選びで気を付けるべきは?

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この記事の監修者/キャットケアスペシャリスト
内山智明

犬・猫が大好きな内山です。家では保護猫と一緒に暮らしています。

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犬が結石にならないようなごはんとは

私たち人間と同じように、犬も結石になります。ごはんや飲み水に含まれる「リン」、「マグネシウム」などのミネラルが結石の原因となるのです。ですから、結石を防ぐためにはこれらをあまり含まないごはんを食べさせることが重要なポイントとなってくるのです。

手作りご飯で犬の結石を防ぐ

ここでおすすめなのが、「手作りごはん」や「トッピング」。結石になりにくい食材を飼い主さんが自ら選んで作ることが出来るので、色々工夫することが出来ます。
また、尿路結石になってしまった場合は水分を多く摂る必要あるのですが、私たち人間とは違い、犬や猫に水をたくさん飲ませるのはなかなか難しいところ・・・。そこで、ドライタイプのフードから、水分をたくさん含んでいるウェットタイプのフードにしてあげるということもいいでしょう。

では、具体的に、「リン」、「マグネシウム」がどんな食材に多いのか、そして逆に少ないのかといったところも知っておきましょう。
例えば「リン」は、しらす、チーズ、レバーなど、歯や骨を強くしてくれるような食材に多く含まれています。リンは、骨や歯を形成する非常に重要な働きをする要素なのです。反対に、こんにゃく、いもなどがリンの少ない食材です。
「マグネシウム」は、納豆、ワカメ、ひじきなど、大豆や海藻類に多く含まれているとされています。精米された米、りんごなどがマグネシウムの少ない食材です。

このような知識をもとに、愛犬の食事を手作りしてあげるというのも非常に良い方法です。こうしたコントロールはどうしても飼い主さんの仕事になってきます。飼い主としての最低限の責任が、「愛犬の健康を守る努力をする」ということなのです。ご自宅の愛犬の症状に合わせて最も適した食事を与えることが出来るよう、飼い主さんも日々勉強しなければなりません。

まとめ・・・

尿路結石に限らず、犬も様々な病気になります。特に高齢になればなるほど、様々な疾病のリスクも高まっていきますから、飼い主さんは普段からしっかり愛犬の様子、状態を把握しておかなければなりません。

そして、そのような様々な病気を回避するための食事選び、ごはん作りも飼い主さんの大切なお仕事のひとつ。その病気の原因と予防、対策についてしっかり学び、自分に出来る範囲でごはんを手作りしてあげたり、ドッグフード選びに気を使うことで愛犬の健康は保たれるのです。普段からほんの少し気をつけてあげたり、工夫してあげるようにしてください。

そして、大切なのは「かかりつけの動物病院との連携」です。少しでも疑問に感じたり、異常を感じた場合、また、結石を防ぐためのごはんについて疑問に思ったりした場合、いつでも相談できるような良好な関係を築いておくことも非常に大切なことなのです。

大切なのは、病気になってしまわないように「予防」に努めること。そのために「手作りごはん」を食べさせてあげるという方法は非常に意味のあることなのです。

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