犬の免疫力を高める方法は?おすすめの食事(フード)やレシピとは?

愛犬の健康管理に悩む飼い主さんも多いかと思います。そんな時ぜひ覚えておきたいのが「免疫力」。人間の健康でも重要な免疫力は、犬の健康生活においても非常に大切な要素となります。

ここでは、愛犬の免疫力を上げるための施策や考え方、おすすめのごはん選びなどお伝えしていきます。

この記事の監修者
この記事の監修者/キャットケアスペシャリスト
内山智明

犬・猫が大好きな内山です。家では保護猫と一緒に暮らしています。

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犬の免疫力を上げる方法とは?

免疫力とは自己防衛システムのことです。

犬の免疫力を上げると、病気に対する抵抗力の強さや生命維持の強さが変わってきます。では一体犬の免疫力はどのようにしてあげて行ったらよいのでしょうか?

犬の免疫力を上げる方法はいくつかあります。まずはそれらの方法をご紹介していきたいとおもいます。

①腸内環境をしっかりと整えましょう

腸内細菌のバランスが犬の免疫力と大いに関係あることが分かっています。この腸内細菌のバランスを崩さないように乳酸菌のサプリメントやヨーグルトを与えてあげることが大切となってきます。ドッグフードの中に配合してあるものもあります。

犬は肉食動物ですので生きた乳酸菌を与えたとしても胃酸でほとんど死んでしまいます。うんちの1/3は腸内細菌の死がいと言われています。免疫力を上げるためにはこのように腸内環境を整え、サプリメントなどを上手に使ってあげることが大切となってきます。

②消化しやすい良質なドッグフードを与えること

あなたの愛犬の食べているドッグフードは良質なものでしょうか?食事は体を作る大切なものです。良質のたんぱく質が取れるもので、無添加なものが良いといわれています。消化に負担がかからない食事内容のものが良いので、免疫を上げるためにも良いものを取り入れるようにしてあげましょう。

③しっかりと太陽の光を浴びましょう

しっかり太陽の光を浴び、ビタミンDを生成させることで、免疫力を上げることができます。体内時計をリセットし、ホメオスタシスを維持します。

④運動をしっかりしましょう

おいしいご飯を食べ、しっかりと運動することは人間同様、健康のバランスを保つのにとても必要となってきます。人間の世界でも肥満は万病のもとと言われていますが、犬の世界でも同様です。そして運動をすることで足腰を鍛えられ骨や筋肉をしっかり作ることができますので、免疫力を上げていくのに運動は欠かせません。

⑤体のさび、活性酸素を減らしましょう

体のさびと言われている活性酸素、これを体内から減らすことが免疫力を上げるために必要となってきます。では一番手っ取り早い方法は何でしょう。ストレスを軽減することです。そして抗酸化物質を与えてあげることです。おすすめの食材はバナナやキャベツ、ラム肉などがおすすめです。

免疫力を下げてしまう原因って?

免疫力は加齢とともに下がってきてしまいますので、免疫力を上げる食材や運動などでカバーしていかなければなりません。また免疫力を下げる原因は、加齢だけではなく、日頃のストレスや偏った食生活も原因となりますので、愛犬の食事の方法や生活環境の見直しも大切となってきます。

犬の免疫力を高める食材って?

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さて、そんな犬の免疫力を上げてくれる食材はあるのでしょうか?

答えは「あります!」。

免疫細胞の約70%は腸内に存在するといわれているので、ヨーグルトをはじめ、善玉菌を増やしてくれる納豆やバナナなどのオリゴ糖を含む整腸作用のある食材がよいといわれています。そして体のさびを落としてくれる抗酸化作用のある食材がよいといわれています。

犬の病気の予防や症状の改善に欠かすことのできない「免疫力」。

免疫力は「細菌やウイルスなどの外敵の侵入を防いだり、体内で発生したガン細胞などを撃退する防衛機能」です。免疫力を高めるということは生命力そのものを高めること、といっても良いでしょう。日ごろから愛犬に免疫力を高める食材を意識して食べさせることで、病気になりにくい強い体を作ってあげることができます。

(【参考記事】→ 犬の免疫力アップによいこと・気をつけるべきことは?

犬の免疫力を高めるおすすめの食材一覧

【動物性たんぱく質】

例:いわし・さんま・あじなどの青魚、鮭、たら、お肉なら鶏肉(ささみ・モモ肉・手羽など)・鶏内臓肉(レバー・ハツなど)

青魚に豊富に含まれるDHA・EPAなどのオメガ3脂肪酸は、免疫力を高めてくれる成分です。鮭・たらもオメガ3脂肪酸が豊富です。鶏肉・鶏内臓肉には、体を温め消化器官の働きを助けて免疫力を高めてくれる効果があります。鶏レバーは貧血改善、ハツは心臓強化が期待できます。

【きのこ類】

例:干ししいたけ

きのこ類には活性酸素の抑制作用(ガンの発生や老化を防いでくれます)があります。また、きのこ類に豊富に含まれているβ-グルカンは免疫細胞であるNK細胞を強化してくれますので、抗がん作用があり免疫力を高めてくれる効果が期待できるといわれています。きのこ類は繊維質が豊富で消化が悪いため、基本的には犬に与えない方が良いとされているのですが、おすすめは生ではなく乾燥した干ししいたけをミキサーなどで細かく粉末状にする方法です。消化吸収がしやすくなりますので、安心して食べさせられます。

【野菜】

例:大根・ピーマン・人参・にんじん・かぼちゃ・サツマイモ・ブロッコリー・トマト・キャベツ・小松菜・白菜など

ビタミン・ミネラルを豊富に含む野菜には、免疫力を高める抗酸化作用があります。基本的には消化吸収しやすいように細かく刻んで加熱しますが、酵素を豊富に含む大根はすりおろしたりキャベツは細かく刻むなどして、生のままで食べさせても良いでしょう。乾燥した切り干し大根をミキサーなどで細かく粉末状にする方法もおすすめです。切り干し大根には、生の大根にはないリグニンという成分が含まれています。リグニンはガン予防に効果があるといわれています。

【納豆】

豆類は消化が悪いため基本的には犬に与えない方が良いとされていますが、発酵した納豆はたんぱく質・繊維質が分解されることで消化吸収がとても良くなっています。発酵食品に含まれる酵素は、胃腸の働きや白血球の働きを活発にしてくれます。また納豆に豊富に含まれるアグリコンという物質は免疫力を高めてくれますので、ガン細胞の抑制に効果があるといわれています。

【ヨーグルト】

免疫力を高めるためには、腸内環境を整えて善玉菌を増やす必要があります。腸内が悪玉菌優勢になると免疫力が低下し、悪玉菌が発生させる有害物質が血液と共に体中に行き渡ります。その有毒物質がガンをはじめさまざまな病気を引き起こす原因になるといわれています。善玉菌を増やすためにおすすめしたいのが、乳酸菌です。乳酸菌には、老廃物や有害物質を体外へスムーズに排出してくれる働きがあります。乳酸菌といえばヨーグルトですよね。市販されているヨーグルトの多くは、実は乳酸菌の90%以上が大腸に届いていません。ヨーグルトの持つ効果を最大限に実感されたいのであれば「乳酸菌が生きたまま腸まで届く」機能性ヨーグルトをぜひ選んでください。与えすぎるとお腹をこわしてしまいますので、愛犬の様子を見ながら毎日少しずつ与えてあげましょう。毎日続けることが大事です。

1-4. おわりに

今回は、犬の免疫力を高める方法について食材や与え方をベースに様々な角度からお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?

同じ食材ばかり与えていると体に良くない影響が出る場合もあります。食材が偏らないよう注意しながら、いろいろな食材を少量ずつまんべんなく食べさせるようにしましょう。胃腸に負担をかけないように、体調やウンチの状態を確認することも大事です。大事な愛犬が元気で過ごせるよう、毎日の食事内容を工夫して健康の手助けをしてあげたいですね。

もし、普段の食事から免疫力を高めるための食材を与えるのが難しそうなときは、専用のサプリメントを活用するのも一つの手ですので、そちらも選択肢としてお持ちいただくのもおススメです。