犬の涙やけってどんなもの?涙やけの原因と対策について

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この記事の監修者/キャットケアスペシャリスト
内山智明

犬・猫が大好きな内山です。家では保護猫と一緒に暮らしています。

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涙やけの症状と解消法

涙やけとはどんなもの?

涙やけは目の周りが茶色くなってしまう事です。毛の黒い子は目立ちにくいために気が付きにくいですが、目の周りが白い毛の子や淡い毛の色の子ははっきり目立ってしまいます。犬には感情を表すための涙はありません。目の乾燥を防いだり目に入ったゴミなどを排出するための機能上必要な涙なのです。涙は通常、目から鼻涙管(びるいかん)を通り喉に流れるようになっています。涙やけをする子の場合は、何かの原因で鼻涙管を通らないで目頭に涙が溜まってしまうためにアルカリ性の涙は目頭を中心とした目の周りの毛を変色させてしまうのです。

涙やけが起こる理由は?

涙やけが起こる理由としては以下のような事が原因としてあげられます。

目が大きい

目の大きな子は通常よりも目が乾燥しやすいために正常値よりも多い涙が出る為に目から溢れてしまいます。

短頭種(鼻先が短い種類)

鼻涙管の通過障害が起こりやすいと言われ通過障害が起きた時は涙が正常に鼻涙管を通らないために目から溢れてしまいます。

逆さまつげ

逆さまつげのために常に目にまつ毛が当たっている状態なので涙が多く出てしまって目から溢れてしまいます。

食事が合わない

愛犬が食べている食事が合わない事で涙が多くなる事があります。(添加物、酸化防止剤など)

水分量が足りていない

1日の水分量が足りないために尿として老廃物が排出されずに体内に残るために、老廃物を含んだ涙が鼻涙管の通過障害を起こしている可能性もあります。

涙やけが起こってしまったら?

逆さまつげ

逆さまつげが原因で涙やけになってしまう場合には動物病院で逆さまつげを抜く事で改善されます。もし、愛犬のまつ毛の状態を見て逆さまつげが多い、ひどい場合は獣医師と相談する事が望ましいです。

食事

食事が合わない場合というのは、質の悪い添加物や酸化防止剤などを食べているために体の老廃物が溜まっている状況になります。そして鼻涙管の通過障害を起こす事もありますので、添加物の少なく良質なものを選ぶことが重要です。

水分量

体の老廃物を貯め込むことなく尿として排出出来るように、水分は適量をあげましょう。特にドライフードは水分量が少ないために綺麗なお水をいつでも飲めるようにするとともに、外・家問わず尿が出来る環境に置いてあげる事が重要です。もし、水分をあまりとらない子であれば、食事とは別に犬用ミルクをあげたり、ご飯にお肉のゆで汁をかけてあげるなど率先して水分を取れるような環境にしてあげる事が必要です。

まとめ

環境で涙やけを起こしてしまう場合には、その環境を取り除いてあげるように気を付けてあげて下さい。涙やけで赤茶色くなってしまった毛は戻る事はありません。普段から愛犬の目の周りをよくチェックしてあげて、顔をよく拭いてあげる日課を作る事もとても大事です。涙やけを起こしてしまうと見た目も可哀想ですし、愛犬も辛いと思います。少しでも早く改善してあげるように日ごろから気を付けてあげて下さいね。