保健所から迎え入れた子犬に与えるごはん選びで注意すべきことは?

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この記事の監修者/キャットケアスペシャリスト
内山智明

犬・猫が大好きな内山です。家では保護猫と一緒に暮らしています。

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保健所から迎え入れた子犬との付き合い方

初めて与える食事はどうすれば?

引き取った子犬の月齢は病院で教えてもらう事が出来ます。その他には、乳歯(生後3週~2か月)、永久歯(生後4ヶ月~7カ月ほど)でもおおよその検討をつける事ができます。
生後1年未満の子犬であれば、与えるフードは、必ずパピー(子犬)用を選んでください。生後1年は体を作る大事な時期でもあり、成犬よりも多くの栄養を必要としています。パピー用のフードは栄養素が高く体を丈夫に作れるように出来ています。

最初が肝心ですので、最初からウェットフードは与えない方がいいでしょう。ウェットフードは嗜好性が高いために通常のドライフードには戻せなくなってしまう可能性があります。まだ子犬という事であればこれから先が長いので、歯石も付きにくく栄養バランスの優れたドライフードを選ぶことが愛犬のためになります。もし、ドライフードを食べないようなら、少しぬるま湯でふやかしてあげるのも1.つです。犬用の粉ミルクを掛けてあげるのもいいかもしれません。

与える量はその個体によってまちまちです。パッケージに書かれた給餌量を守らなくてはいけないわけではありません。それらは、あくまで目安ですので、成犬に近い子犬の場合は(1日分を2回ほどに分けて)最後にお皿を舐めまわす程度、まだ生まれて間もない子犬の場合は(1日分を3回ほどにわけて)お腹いっぱいで少し残す程度まで与えて問題ありません。また、便の様子で食事量を判断しましょう。コロコロとした便は食事が足りていません。反対に病気ではなく軟便の場合は食事量が多いのです。

もし保健所から子犬を迎え入れたら……

まずは、寄生虫や身体検査などを動物病院でお願いしましょう。保健所にいた原因はさまざまですが、飼育放棄をされていて持ち込まれたりするケースもあるからです。

人にぶたれた経験のある子は、手を怖がることもありますし、人を怖がる傾向もあります。目を合わせる事も嫌がりますので、顔のそばに顔を近付けたり無理に触ったりしないで犬が慣れてくるまで気長に待ってあげましょう。飼い主さんが安全だと気が付けば自然に目を合わせたり顔を近付けてきてくれます。

トイレの失敗も怒ってはいけません。犬は何が怒られた原因なのか、正確に把握できませんので、トイレという行為が怒られたと感じてしまっては家でトイレをせずに我慢する子になってしまいます。家でトイレが出来ない子は膀胱炎などにもなりやすいので注意です。そして犬にとっては必要な食事はどのようにしてあげればいいのでしょうか?

まとめ

保健所から迎え入れた子犬は、懐いてくれるまでに多少の時間が必要かもしれません。それでも飼い主さんが根気よく接してあげていれば必ず愛しい愛犬となってくれることでしょう。焦らず気長に、ワンちゃんのことを思いやってご飯を上げることが大切です。徐々に信頼関係を作りながら、ワンちゃんと幸せな生活になれるよう、取り組んでみてくださいね。

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