ドッグフードに含まれるビートパルプとは?犬に安全?危険??

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この記事の監修者/キャットケアスペシャリスト
内山智明

犬・猫が大好きな内山です。家では保護猫と一緒に暮らしています。

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そもそもビートパルプって?

ドッグフードの原材料、成分表によく表示されている「ビートパルプ」。これは、サトウダイコン(別名:甜菜(テンサイ))の葉っぱと、搾りカスのことをいいます。サトウダイコンはサトウキビと同じく砂糖の主原料であり、このサトウダイコンから砂糖を搾り取られた後に残ったものを「ビートパルプ」というのです。

ビートパルプでドッグフードは量増しされている

このビートパルプは主に家畜の餌として使われており、犬にとっても有害というものではありません。ですが、もともとが肉食の動物である犬にとって、食物繊維が豊富なビートパルプは積極的に摂る必要のあるものではないのです。それなのにどうしてドッグフードの原材料として使われているのか・・・理由は簡単。ビートパルプは安く手に入れることが出来て、ドッグフードの増量としてうってつけなのです。

ビートパルプは極力避けたい(抑えたい)

食物繊維が豊富なビートパルプは、草食動物である牛や豚などの家畜の餌としては最適ですが、犬がこれを摂り過ぎると便秘傾向になってしまう可能性があります。ビートパルプには犬のうんこを固めてしまう作用があるからです。ビートパルプが犬にとって有害だ!というわけではありませんが、あまりたくさん体内に入るのは好ましくないと言えるでしょう。また、砂糖を搾り取る段階で使われる薬品が搾りカスにも残留している可能性もありますから、やはり出来るだけ避けるに越したことはないでしょう。

より安心で安全なドッグフードを購入するため、こうしたドッグフードに含まれているものについて知ることはとても重要なポイントです。特に日本は、ペットフードに関する基準が定められていませんから、どんなものが入っていたとしてもおかしくはないと考えても良いでしょう。正しく選択するためにはこうした背景についても知る必要がありますし、成分表をきちんとチェックするということが非常に大切なのです。

まとめ

以上、「ドッグフードに含まれるビートパルプとは?犬に安全?危険??」というテーマでお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?普段、何気なく与えているドッグフードにもこういった危険性が孕んでいること、ぜひ知っておいてください。大切な愛犬であっても、ともすれば知らないうちにワンちゃんの体に悪影響を当たるごはんを食べさせていた。万が一「何か」が起こったときに、実はこのようなトラブルを自分で引き起こしていた、となっては後悔してもしきれません。

ワンちゃんはごはんを自由に選ぶことが出来ません、ごはんを選ぶことが出来るのは「飼い主さん」だけです、だからこそ飼い主さんがワンちゃんに与えるごはん選びには「大きな責任」があるんです。長く、健康的に大切な愛犬と過ごしていくためにも、ワンちゃんに与えるドッグフードの原材料や成分などは、飼い主さんがしっかりと確認して、ワンちゃんの体に負担の少ないごはんを与えて上げれるようこだわってみて下さいね。

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