小型犬の散歩はどれくらいが良い?健康の為には散歩は必須??

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この記事の監修者/キャットケアスペシャリスト
内山智明

犬・猫が大好きな内山です。家では保護猫と一緒に暮らしています。

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小型犬に散歩は必要か?

散歩の意義とは?

愛犬の健康を保つためには「散歩」を行うことが大切です。そんな散歩の効果には大きく分けて3つあり、それが「社会化」「運動」「リフレッシュ」です。

ここでは、この3つの意義を踏まえて、散歩と健康についてお伝えしていきます。

【社会化】

他の犬や猫、人間を始めとする様々な動物に対して恐怖心や威嚇を持たず友好的な感情を抱くようしたり、自転車や工事現場の騒音など様々な刺激に慣れることです。よく、ワクチンが終わるまでは外に出してはいけない。

とみなさん言いますが、感染症予防のためにもワクチンが終わるまでは散歩には行ったらダメだが、外に出したらダメではありません。むしろ外には出した方が良いです。理由は社会化をさせるためです。社会化期は生後4週~13週とされてます。ワクチンを打ち終わるのを待っていると大体、14週~16週ぐらいになり、社会化期が終わってしまいます。警戒心や不安を感じやすくなるのは16週を過ぎたぐらいからです。

社会化期を家の中でずーっと過ごした子は他の犬や知らない人に対して過剰な恐怖を抱くことになり、結果として、過剰なぐらい吠えたりするようになります。また、社会化ができなかった犬は毎日ストレスにさらされることになります。社会化期をどう過ごすかで愛犬の心の健康が決定すると言ってもいいぐらい大事です。ワクチンがまだ終わっていない犬をどうやって外に連れていくのか?というと抱っこをして外へ行くんです。

病原体がいる可能性がある地面には下ろさない。などをしてあげれば、ワクチンが終わっていなくても感染のリスクは下げられます。抱っこして、色んなものを見せてあげたり、聞かせてあげたりして下さい。

【運動】

飼い主さんと一緒にジョギングしたり、ボールやおもちゃを投げて持ってきてもらう。または、どこかに隠したのを探して持ってきてもらうゲームは「物品持来」や「離せ。出せ」のトレーニングにもなります。

水遊びや泳ぐことが得意という犬種の子たちには泳がせてやるのもいいが、安全で思いっきり泳げる場所が少ないのと、濡れた被毛を乾かすの大変というなんてはあります。ドックランは、りーどを離して愛犬たちが自由に思いっきり走れる場所です。

【リフレッシュ】

私達人間も同じ部屋、場所に1日ずーっといたらイライラしたり気分転換をしたなぁと思ったりもします。ワンちゃんたちもそれは同じです。

1日ずーっと同じ部屋で誰も構ってもらえず放ったらかしにされていたらストレスはたまってきます。毎日のリフレッシュは欠かさずに行いましょう。

散歩に行かなかったらどうなるのか?

運動不足により肥満になりやすい。足腰が弱るのが早くなったりする。社会性が身につかず、知らない人、物に対する恐怖心が強くなり吠えたり、場合によっては攻撃性が出てきたりすることもあります。また、ストレスにより問題行動を起こすこともあります。足の指がだんだん開いてきたりします。

(【参考】→ 犬が消化不良に!原因はストレス?それとも・・・?

散歩に行くことによって考えられる効果

気分転換になり、リフレッシュできる。五感の刺激をされ、脳の働きを活性化される。認知症予防としても注目をされています。犬は、人間社会にも慣らすことが必要であり、知らない人、見たこともないことに対しておびえたりわんわん吠えたりするのは犬はものすごく疲れてしまいます。散歩の中で人間社会を学び、知らない人、物もいても当たり前のように動じなくなり、ストレスになることもなくなります。飼い主さんとのコミュニケーショがとれ、もっといいきづな、いい関係を作ることができる。散歩で歩くことによって足腰を鍛えることになり老化防止にもなります。

まとめ

小型犬でも活動性が非常に高く1日動き回っていてもタフなくらいな子もいます。運動量は、犬のサイズではなく、遺伝的な特質や環境要因、培ってきた筋肉量などで決めていくのが望ましいと思われます。活発な犬だったらその分筋肉量も多いのでその筋肉を維持するためには運動量も必要となるわけです。決して、小型犬だから散歩は必要ないのではなく、どんな犬でも散歩は必要なのです。また、歳をとったからと言って散歩は必要ないかというとそうではありません。

1日1回ぐらいは外の空気を吸わせてあげ、リフレッシュさせてあげるのも必要だと思います。散歩というよりかは、リフレッシュを目的に考えると良いです。例えば、外を歩けるようだったら少し歩く。無理なようだったら、玄関先などで気分転換をさせてあげるというふうにです。

また、飼い主さんが体調を崩してしまったとか雨などで散歩には行けないときもありますが、そういう時は、家の中でロープ等の引っ張り合いっこをして一緒に遊ぶ時間を作ると犬もリフレッシュでき、尚且つ、飼い主さんとのコミュニケーションも更にとれ、いい関係が気付けるようになります。散歩は、人間社会で犬がうまく共存していくための社会性を身に着けるためやリフレッシュ、健康を維持するために必要不可欠なことなので、散歩には行くようにして下さいね。

【参考記事】→ 小型犬を飼う際に大切な「心構え」とは?