飼い主さん必見!犬の皮膚病(皮膚炎)の代表的な種類や対策は?

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内山智明

犬・猫が大好きな内山です。家では保護猫と一緒に暮らしています。

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犬の皮膚病でかかりやすい症状と原因、有効な対策について

犬の皮膚病はもっともかかりやすい病気の一つで再発しやすく2次的な症状を発症させることもある厄介な病気です。また、皮膚病は危険な病気と認識していない飼い主さんが多いため病状を悪化させてしまうケースは多々見受けられます。ですが、悪性のがんによって発症する皮膚病も中にはあるのでその認識を正さなければいけません。

今回は飼い主さんが知っておくべき皮膚病の種類と原因、対策についてご紹介します。皮膚病を長引かせて愛犬を苦しませるかどうかは飼い主さん次第のところもあるので、正しい知識をしっかり身につけて健康にお役立てください。

皮膚病の主な種類

膿皮症

皮膚病の中でもっとも多くみられる症状は「膿皮症」です。膿皮症の症状として、かゆみ、発赤、脱毛発信、化膿、かさぶたなどが皮膚に現れます。柔らかい皮膚にできる特徴があるため、軽い炎症だったのに掻きむしることで膿皮症を患う場合もあります。また、悪性リンパ腫や乳腺腫瘍といった「がん」によって発症するケースもあるため定期的な検診も大切です。

膿皮症の主な原因は皮膚に常駐しているブドウ球菌が弱った皮膚に感染することで発症します。治療方法は抗生物質の投与や皮膚病用のシャンプーを動物病院で処方されるのが一般的です。ですが、がんなどを患っていて発症していた場合は症状によって治療方法は異なります。膿皮症の基本となる予防方法は被毛や皮膚を清潔に保つことで、毎日のブラッシングや月1~2回のシャップーが有効です。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は激しいかゆみ、発赤などが目、口周り、耳、脇の下、お腹、足の先端などが症状に現れます。かゆみが激しいので掻きむしって膿皮症などの2次的な病気を起こすことが多いので早期発見が求められます。

アトピー性皮膚炎は下記の2つが主な原因です。

  1. 餌に含まれる特定アレルギー物質を口に含んだ時
  2. ハウスダストや花粉などの特定アレルギー物質を口に吸い込んだ時

アトピー性皮膚炎の基本的な治療は炎症を抑えるための薬物投与になりますが根本的に治すことはできません。根本的に治すためには部屋を清潔に保つ事とアレルギー物質を含まない食事に切り変えることです。また、免疫力を取り戻すための食事管理も必要になります。

ノミやダニによる皮膚炎

ノミやダニに刺されると皮膚炎や脱毛を引き起こす恐れがあります。犬はかゆいのを我慢することができないので執拗に掻きむしってしまい菌が繁殖して化膿してしまうことがあります。なお、ダニは様々な病原体を持っているので歩けなくなったり発熱や死の危険を脅かすほどの感染症を引き起こす恐れがあります。また、動物から人間への感染も報告されているため、早めに動物病院で処方される駆除薬で完全に殲滅させてあげてください。予防策として有効なのが草むらに近づけない事と月1~2回のシャンプーをしていつも清潔にしてあげることです。

最後に

ここまで代表的な皮膚病と原因、対策についてご紹介しましたがいかがでしたか?

皮膚病は症状によって完全治療は可能ですが、根本的な解決には至らないケースが非常に多いです。専門医が言う根本的な解決にもっとも有効なのが犬本来が持ち合わせている免疫力を取り戻すことです。中でもドッグフードの見直しが一番手っ取り早くて有効な手段とされています。皮膚病の対策を知ったこの機会にドッグフードの見直しを検討してみてはいかがでしょうか?