ドッグフードの代わりに“白いごはん(お米)”を愛犬に与えるのは良い?悪い?

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この記事の監修者/キャットケアスペシャリスト
内山智明

犬・猫が大好きな内山です。家では保護猫と一緒に暮らしています。

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犬に白いごはんはいけないことなのか

昔はよく、あまった白いご飯に味噌汁をかけたものを犬に食べさせていたと思いますが、今はドッグフードを与えるのが当たり前で、人間の食べ物はあまり与えないほうがよいとされています。これは、本来肉食の生き物である犬が穀物類をきちんと消化出来ない構造の体をしているためです。

犬にご飯を与えるなら小量ずつで様子をみて

ですから、基本的には「犬には犬専用の食べ物を与える」というのがベストでしょう。ですが、だからといって「絶対白いご飯がだめ!」というわけではありません。栄養のバランスが偏らないように考えながら、例えば「白いご飯+肉」などと組み合わせて時々食べさせてあげる程度なら問題ないでしょう。

近頃は「手作りご飯」や「トッピング」なども多く、そのためのレシピもたくさんあります。また、犬の体自体が人間の食性に近付いてきているということもあり、濃い味付けのものでなければ多少は口にしても問題はなく、それほど神経質になる必要はないでしょう。

とはいいましても、私たち人間だって白いご飯だけでは栄養のバランスが偏ってしまいますから、もしも愛犬に白いご飯を食べさせるなら、きちんと考えながら食べさえるようにしなければならないということを頭に入れておきましょう。

与えるコツは?

おすすめなのは、毎日の食事はドッグフードにして、おやつとして小量のご飯を食べさせるとか、一日二回の食事のうちの一回を手作りにするなどの方法です。これなら、栄養が急に偏る心配もありませんし、犬の様子を見ながら調整することができます。

大切なのは、「自分の愛犬に合った食事なのかどうか」というところ。飼い主のエゴで手作りにしたりドッグフードにしたりするのではなく、きちんとその犬と向き合って考えてあげましょう。その子にとって本当に必要なものなのか、合っているのかどうかという部分を最優先にしてあげてください。

まとめ

このように、白いご飯が犬にとって害になるという訳ではありませんからご安心ください。ですが、やはり白いご飯だけを与えていては栄養バランスが心配ですから、飼い主さんがしっかりコントロールしてあげるようにしてください。中にはドッグフードが合わなくて白いご飯に変えたらアレルギーが改善した、便通が良くなったという子もいますので、体質に合えば白いご飯も「ソウルフード」になり得るかもしれませんね。

とはいえ、やはり犬の体は基本的には穀物を消化出来ない肉食動物の構造になっています。食べさせ続けることでなんらかの不調が見られる場合もなきにしもあらず・・・ですから、飼い主さんがしっかり継続して観察しておく必要があるでしょう。大切なのは、「その犬に合った食事を与える」ということ。他の犬が白いご飯で元気になったからといって、それがすべてのわんちゃんに通用するわけではありません。様子をみながら少しずつ与え、異変が見られたらすぐ中止すること。このことを頭に入れておきましょう。