プロビレングリコールの特徴と役割。ドッグフードに配合されると危険なの?

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この記事の監修者/キャットケアスペシャリスト
内山智明

犬・猫が大好きな内山です。家では保護猫と一緒に暮らしています。

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プロビレングリコールの特徴と役割、配合されると危険なのか?

プロビレングリコールとは

プロビレングリコールという物質をご存知ですか?プロビレングリコールは食品添加物の1つです。おもに、保湿作用や湿潤作用、静菌作用などがあります。

食品の水分を保ち、また菌の繁殖を抑えることで品質を一定に保ち、日持ちの効果があります。実はプロビレングリコールは原料は石油です。そこから精製されるわけですが、原液はとにかくとても危険な物質で、取り扱う際は相当に注意しなければならないレベルのものです。ですから、原液で使用することはないですが、希釈されたものは『表示指定成分』に分類されています。表示指定成分とは、過去に発がん性やアレルギーなど何らかの症例報告があったもので、追跡調査で有害と認められた成分の事を言います。

ですから、このプロビレングリコールが使われている商品は健康を害することがあるので注意しなければなりません。

プロビレングリコールがもし、ドッグフードに配合されると危険なのか?

プロビレングリコールは、半生タイプのドッグフードや犬用のおやつに良く使われることがあります。これは、プロビレングリコールに保湿作用や湿潤作用があって、フードやおやつを柔らかく保持させるには最適だからです。

しかしながら、プロビレングリコールは、表示指定成分に分類されているので、発がん性やアレルギー、毒性、赤血球の変化や腸障害など認められており、『有害』と認められている成分です。その有害と認められている成分をドッグフードや犬のおやつに添加して、安易に与えたら、やはり犬の健康状態も危険になりかねませんよね。プロビレングリコールはドイツでは完全に使用禁止となっています。アメリカでは子供が使うものに対しては使用が禁止されているそうです。

日本では完全使用禁止ではないので、麺類や化粧品、おにぎりや歯磨き粉などに使われています。できれば、このような危険物質を体の中に入れることを避けたいと思いませんか?商品を購入する際、しっかりと表示を確認し愛犬が口にするものに、危険なものが入っていないかよく確認して与えてあげたいものです。

おわりに

プロビレングリコールという名前をこの記事を読んで初めて聞いた方もいらっしゃると思います。プロビレングルコールの特徴や役割、またこれらが配合されると、ドッグフードやおやつが危険なのかということをぜひ理解して、愛犬のためのドッグフード選びにお役に立てていただけたらと思います。食品添加物はできるだけ使っていないドッグフードやおやつを選んであげて、愛犬の日々の健やかな健康を維持できるようにしてあげてください。