ドッグフードの匂いがキツい時におすすめのフードは?
ドッグフードの匂いは犬の趣向性を強める目的もありますが、実は愛犬の健康管理のためのバロメーターにもなります。そこで、今回は犬の味覚の仕組みを紹介しながら、ドッグフードの匂いの原因を紹介します。オススメのドッグフードもいくつかあげますので、是非参考にしてみてください。
犬の”味覚”について
ドッグフードの匂いになぜあんなに強い匂いがついているのか・・・それを考えるためには「犬の味覚」について知っておく必要があります。
犬の嗅覚は弱く、食べ物の美味しい・不味いは『匂い』で判断すると言われています。人間は舌の味蕾(みらい)と呼ばれる部分で甘味や旨味などを感じていますが、犬には味蕾がないのでしょうか?犬にもちゃんと味蕾はありますが、その数は人間の5分の1ほどしかありません。つまり、犬は私たち人間と全く同じように味を感じることはできないのです。
そこで犬は嗅覚が発達しました。そして少しでも犬がドッグフードに執着するようにと、ドッグフードメーカーはドッグフードに強い匂いをつけることで、犬の趣向性を強めようとしているのです。
ドッグフードの匂いについて
いくら犬の趣向性を強めるためとはいえ、匂いを嗅ぎ分けてみると各ドッグフードごとに匂いが異なり、あまり不快に思わないものから、そのしつこい匂いにびっくりするものもあります。そこで、ここではどのようにしてドッグフードの匂いがつくのかについてお話ししていきます。
ドッグフードの原料による匂い
ドッグフードの主原料の匂いが一番強く現れる場合です。肉が主原料のものよりも、穀物類や野菜ベースのものの方が匂いが少なめになる傾向があります。
しかし、この原料の中で注意しなければならないものがあります。それは原料に「非食用や福産肉の頭部や脚、ひづめや内臓、または他の動物の飼料作りで出た廃材(野菜の芯や葉、コーン油や植物油の搾りかすなど)を使用している場合です。どれも人間の食用としては決して使われることのない、廃棄物です。これらの原料を使ったドッグフードは、特に匂いが強く、人によっては不快に思う場合もあるでしょう。
ドッグフードにオイルコーティングしていることによる匂い
また、ドッグフードの中には、粒の形に形成した後に油でコーティングしている場合があります。この油も、安価なドッグフードなどでは廃油などを使っていることもあり、匂いも去ることながら、ベタベタとした触感に繋がります。
匂いの少ないドッグフードの選び方
このように見てみると、犬の趣向性を強めるために匂いを強くしている場合以外にも、粗悪な原料によって匂いが強くなっている場合が多いことがわかります。
粗悪な原材料は、ドッグフードそのものの匂いを強くするだけでなく、それを食べた犬の排泄物の匂いや体臭の匂いまでも変えてしまい、最悪の場合、食べ続けることで愛犬の健康を害してしまう場合もあるので注意が必要です。
つまり、「匂いが少ないドッグフード=良質なドッグフード」ということができます。
それではそんなドッグフードが匂いの少ない、良質なドッグフードなのでしょうか?
ここで3種類のドッグフードの分類を紹介します。
ホリスティックフード
無添加で人間が食べられる素材を使用しているドッグフード。必要な栄養素を肉や穀物、野菜、果物などのたくさんの自然素材の組み合わせで最大限に引き出すことを目的としています。
例)アーテミス、シュプレモ、オーブンベークド・トラディション
プレミアムフード
1kgあたり1,000円以上で販売されているドッグフードで、体に優しい無添加ドッグフード。
例)源、醗酵フード、PetDo、ナチュラルチョイス
ドッグフード
1kgあたり1,000円以下のドッグフードで、合成着色料や合成保存料、副産物を使用していうことが多いドッグフード。
まとめ
以上のように、ドッグフードの匂いは主原料の品質によって大きく変わることがわかります。匂いだけでなく、愛犬の健康を考える上で「安心安全なドッグフード」はとても重要です。いつまでも愛犬が元気で過ごせるように、ドッグフードを選ぶときにはその原料の品質と匂いに注目して選んでみましょう。
犬にも好みがあるので、いくつか試してみないと愛犬にぴったりのドッグフードに出会えない場合も有りますが、今回挙げたドッグフード以外にも多くの良質なドッグフードがありますので、是非探してみてください。