ドッグフードを食べないときは工夫しよう!
必要な栄養素がバランスよく配合されているドッグフードが、食事の基本です。
長年同じドッグフードを与えていてもまったく飽きずに食べてくれるワンちゃんもいれば、ドッグフードを食べないことで飼い主様を悩ませているワンちゃんもいます。ワンちゃんは習慣性の動物なので人間ほど食事に飽きることはないといわれています。
小さい頃から同じドッグフードを食べているワンちゃんはそれが自分の食べ物であるとちゃんと理解していて、そのドッグフードに飽きるということはほとんどありません。ただ、小さい頃からドッグフード以外のものを与えられてきたワンちゃんは選り好みをするようになり、ドッグフードを食べなくなることがあるようです。
基本的にドッグフードには必要な栄養素がバランスよく配合されていますので、飽きずに食べてくれることはワンちゃんの健康のためにとても良いことなのです。ワンちゃんがドッグフードを食べないときには、飼い主様のちょっとした工夫が必要になります。
ドッグフードを食べないときのちょっとした工夫。
【食器を温めてあげる】
食事の前に、ドッグフードを入れる陶器やステンレスの食器にお湯を入れて温めておきます。食器が温まったらお湯を捨ててドッグフードを入れましょう。食器が温かいとドッグフードの匂いが増します。ワンちゃんは味覚ではなく嗅覚で食事を楽しんでいるので、効果が期待できます。ドッグフードにお湯をかける場合は熱湯は避けてください。
ドッグフードに含まれるビタミンなどの栄養分が壊れてしまいますので、ドッグフードにかけるときはぬるま湯にしましょう(ドライのドッグフードを食べなくなる子もいますので、あまりおすすめはできません)。
【おやつの習慣を見直す】
少しだけなら良いかな・・・と、ついついワンちゃんにおやつを与えていませんか?おやつの食べ過ぎで満足してドッグフードを食べない、ということもあります。人間の感覚で軽い気持ちで与えていると、ワンちゃんにとってはかなりの量になっていることもあります。肥満や病気の原因にもなるので気をつけなくてはいけませんね。
【食器を出しっぱなしにしない】
時間を決めて、20~30分以内にはお皿を片づけるようにしましょう。そして次の食事の時間まで何もあげないようにします。食器を出しっぱなっしにしていると、ワンちゃんはいつでも食べられると思ってしまいます。
また、「ドッグフードを食べないから何か食べさせなくては!」と一度でも美味しいものを与えたことがあるなら、「食器の中のドッグフードを食べなかったら何か美味しいものが出てくる」と、ワンちゃんは賢いのでちゃんと学習しています。夏場は特に傷みやすいので、安全面からも出しっぱなしにしておくのはやめましょう。
【運動不足やストレスを解消してあげる】
ワンちゃんの運動量は足りていますか?できるだけストレスがかからないように過ごせていますか?運動不足やストレスで食欲がないのかもしれません。お散歩やレジャーなどお外へ連れ出す機会をたくさん作ってあげてくださいね。日光浴は大事です。お家で一緒に思いっきり遊んであげるのも良いですね。
おわりに
ワンちゃんがドッグフードを食べない原因は、飼い主様のちょっとした工夫で解決できるケースが多いです。成長段階や体質などを理由にドッグフードを変える機会がありますが、それ以外でひんぱんにドッグフードを変えるのはおすすめできません。
最近、フードジプシーと呼ばれる飼い主様が増えているようです。さまざまなドッグフードが市場に出回っていますから、より良いドッグフードを選んであげたいという飼い主様のお気持ちはよく分かります。ですが、ドッグフードをひんぱんに変えるということはワンちゃんの体に負担をかけますし、ストレスを与えることにもなります。必要以上にドッグフードを変えるのではなく、ワンちゃんのために毎日楽しみながら工夫していく心の余裕を持っていたいですね。