犬が“誤飲”した時はどうすれば?

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内山智明

犬・猫が大好きな内山です。家では保護猫と一緒に暮らしています。

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犬の誤飲を防ぐ

犬を飼っている方ならご存知だと思いますが、犬はとにかく様々なものに興味を持ち、なんでも口にしてしまいます。犬の誤飲、誤食は非常に多く、中でも特に危険だとされているものが、爪楊枝や魚の骨などの「先端がとがったもの」です。こういったものを飲み込んでしまうと内臓を傷つけてしまう恐れがあるので、犬の飼育環境をきちんと整え、掃除や生理整頓などでこれらが落ちていないかどうか、こまめにチェックする必要があります。

犬はいろいろなものを飲み込んでしまうのでご注意を!

万が一、愛犬が誤飲や誤食してしまったと気付いたら、小型犬なら頭を下に向けて体を持ち上げ、背中をたたいてあげる、大型犬なら横向きにした状態で肋骨の下の部分をぐっと押してやることで対処することが出来ます。ですが、こうした場面において冷静に対応することは非常に難しく、素人が行うことには危険も伴いますので、かかりつけの動物病院へつれていってあげるようにしてください。

犬の誤飲、誤食の症状としては、気道閉塞、食道閉塞、腸閉塞があります。気道閉塞の場合、多くの場合は呼吸困難を起こしてしまうので非常に危険です。食道閉塞は小型、超小型犬に多く、咳込んだりよだれを垂らして苦しそうにしている様子が見られます。また、異物が胃を通過して腸に達すると激しい嘔吐、腹痛が起きてしまいます。
このような様子が見られたら、可能であれば上途したような応急処置を行うようにしてください。また、他にも、水で薄めたオキシドールを飲ませて吐かせるといった方法もありますが、気道に異物が詰まっていないようでしたら無理に応急処置をせず、すぐに病院へつれていってあげることをおすすめします。

また、たばこ、人間の薬、電池などは誤飲すると非常に危険であり、命を落とす可能性もありますので気をつけるようにしてください。

まとめ

犬がなんでも口に入れてしまうのはひとつの習性でもありますから、それを完全に防ぐのはなかなか難しいものがあります。中にはおもちゃを取り上げられるのを防ごうとして飲み込んでしまったというケースもあるくらいです。愛犬の誤飲や誤食を防ぐために、何をがんばればいいのか・・・それはやはり、まずは「きちんと掃除をする」ということでしょう。室内に不要なゴミはおちていないか、犬の届く範囲に危険なものが置かれてないか、きちんと確認してください。また、散歩のときも要注意。外にはいろいろなものが落ちています。ポイ捨てされたタバコ、片付けられていない他の犬の糞などなど。こうしたものを知らないうちにパクッと口に入れてしまっている可能性は非常に高いですから、外を歩く際もしっかり愛犬に目を配ってあげるようにしてください。
こうした色々な危険からその子を守りきれるのは飼い主さんだけなのですから、飼い主としての責任と意識の向上が何よりも重要になってくるのだということを忘れないようにしてください。

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