幼犬でも安心して食べることが出来るフード選びで大切なこと

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この記事の監修者/キャットケアスペシャリスト
内山智明

犬・猫が大好きな内山です。家では保護猫と一緒に暮らしています。

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幼犬に与えたい安心できるドッグフードって?

犬のライフステージは、幼犬期(生後12ヶ月まで)・成犬期(1歳~7歳未満)・高齢期(7歳以上)の3段階に分類されています。成長段階によって必要とされる栄養バランスや摂取カロリーはまったく異なりますので、愛犬の成長段階に合ったドッグフードを正しく選んで与えてあげる必要があります。

犬の幼犬期のドッグフードは?

犬にとって生後12ヶ月までは幼犬と呼ばれる時期ですが、月齢によって必要な栄養素が異なります。幼犬期に栄養不足になると、骨や筋肉の形成が不十分になる・免疫力が弱くなるなどの発達障害を起こしてしまう恐れがあります。

骨や筋肉を形成する大切なこの時期、将来的にも健康で過ごせるよう幼犬期の食事は大切にしたいですね。たんぱく質をはじめたくさんの栄養が不可欠な幼犬期のカロリーは、成犬期の2倍・たんぱく質は4倍必要だといわれています。

幼犬は成犬の2倍もドッグフードを食べることはできませんので、幼犬向けのドッグフードは成犬用のドッグフードと比べて、一粒一粒の栄養価がかなり高くなっています。また幼犬向けドッグフードには、抵抗力が弱い幼犬のために免疫力を高める栄養素が配合されています。愛犬の健康のためにも、幼犬には幼犬向けのドッグフードを与えるようにしましょう。

【~生後3ヶ月】

授乳期・離乳期を経て、生後3ヶ月からはドッグフードを与えるようにします。最初のうちはふやかしてあげて、徐々にお湯の量を少なくしたりふやかす時間を短くしていき、そのままで食べられるようにしていきましょう。

個体差がありますので焦らず愛犬の様子を見ながら、1回の量を少なく回数を分けて慣れさせていきましょう(目安は1日5~6回)。

成長が終わるまでダイエットはしてはいけません。ダイエットや小さく育てる目的で食事量を減らすのは、幼犬のうちは厳禁です。

【生後6か月】

生後6ヶ月頃になると食事量が安定してきます。硬いままのドッグフードを1日2~3回に分けて与えましょう。体が大きくなってくる時期ですが、引き続きダイエットや小さく育てる目的で食事量を減らすのは厳禁です。この時期は、多少太り気味でもそれほど問題ではありません。体の成長が止まるまでは食事量を減らさないでください。

【生後8か月】

体が成犬ほどの大きさになったり体重の増加が止まったころが成犬用ドッグフードへの切り替え時期の目安です。

最近、成長期の過剰摂取が問題になっています。とくに大型犬に多いといわれていて、ドッグフード以外にサプリメントとしてカルシウムを与えることで、骨格の形成異常を引き起こすことが分かっています。成長期にサプリメントを与えるのはやめましょう。

幼犬期は、骨や筋肉を形成する犬の一生のなかでも大切な時期です。この時期に与えるドッグフードが、愛犬の将来の健康を大きく左右することは間違いありません。現在販売されているドッグフードは、安価で低品質なドッグフードから高価格で高品質のドッグフードまでさまざまです。飼い主様はしっかり情報収集をして、愛犬のために良い幼犬向けドッグフードを見つけてあげてください。

幼犬向けドッグフードはいつまで?成犬向けドッグフードへの切り替え方

幼犬向けの高たんぱく質・高脂肪のドッグフードを与え続けていると、愛犬はあっという間に肥満になり骨や内臓に大きな負担がかかってしまいます。

幼犬向けドッグフードから成犬向けドッグフードに切り替えるタイミングですが、愛犬が生後8か月を過ぎたころから、成犬用ドッグフードに切り替えていきましょう。ドッグフードはいきなり替えるのではなく、愛犬の様子を見ながら2~3週間かけて切り替えていきます。いつもと違うものが出ると、警戒心が強い子は食べないこともあります。

胃腸に負担をかけないためにも、少しずつ新しいドッグフードの割合を増やして慣らしてあげてください。体質やライフスタイルなど考慮しながらワンちゃんに合う成犬向けドッグフードを見つけていきましょう。

おわりに

愛らしい幼犬は生後1年で成犬に成長します。愛犬が将来的にも健康で長生きできるよう、そして一緒にいられる幸せな時間が長く続くよう、ぜひ良いドッグフードを選んで健康管理をしていってあげてくださいね。