ワンちゃんの身体の仕組みを考えたドライフード選びって?
「安心安全なドライフード」を選ぶために、犬の体の仕組みを知ることは大切です。人間と犬では体の仕組みが違うため、必要な栄養素が異なります。そこで、犬の体の仕組みをみながら、安心安全なドライフードを見極めるために必要な情報をお知らせします。
犬の体の仕組みからみる、犬に必要な原材料・栄養バランス
まず、犬は肉食寄りの雑種であるため、一番大切な栄養は「たんぱく質」です。たんぱく質には動物性と植物性がありますが、犬にとって大切なのは動物性たんぱく質です。その理由は犬の腸の長さにあります。
犬の腸は短く、動物性の食べ物の消化に適しています。消化のいい動物性たんぱく質のドライフードは、栄養素が吸収・消化されやすいため健康でコロッと小さめの排便をします。一方、植物性たんぱく質が多いドライフードの場合、排便の量も回数も多くなり、水分を含んだべちゃっとした形状になります。
次に注目する犬の体の仕組みは「歯」です。もともと犬の歯は、仕留めた獲物の肉を引きちぎるために尖った形状をしていました。
そのため、ドライフードを丸のみにするような食べ方でも無理ないのです。自分の歯でドライフードをかみ砕きにくいと考えると、消化吸収のいいドライフードが良いですね。動物性と植物性では動物性のたんぱく質の方が消化吸収されやすいため、犬の腸や歯のつくりから見ると動物性たんぱく質が主要な栄養素として適切ということになります。
ドライフードにおける「炭水化物」の役割とは
ドライフードの中には「穀物」が多く含まれている場合がありますが、穀物はどのような役割があるのでしょうか?穀物は「炭水化物」に分類されます。炭水化物は犬のエネルギー源になりますが、それ以外の役割はありません。しかし、穀類は消化吸収しにくい食材であるため、本来は動物性の脂肪分をエネルギー源として摂取することが望ましいです。
ドライフードにおける添加物について
ドライフードにおける添加物の役割には下記のようなものがあります。
- 嗜好性を高める
- 品質を保つ
- 栄養価の補充
- 製造・加工の段階で必要になる
こんなに役割がある添加物ですが、危険性もあります。
肝臓や腎臓、心臓、皮膚炎、発がん性やアレルギーなど、健康を害する可能性があるとされています。添加物は人間も摂取する際に問題となり、約300種類の添加物が使用を制限されています。一方、犬が規制されている添加物は10種類です。比較的安価で流通量の多いドライフードには、コスト削減のために多くの添加物を使っている場合があり、その多くは人が使用を規制されているような添加物である可能性があります。嗜好性や栄養価などを添加物ではなく、食材そのものの成分で賄っているドライフードも多くあります。
ドライフードを選ぶ場合は「中に何が入っているのか」に注目して選んであげましょう。
まとめ
以上、「【今更聞けない】安全安心なドライフードとは、どんなもの?」というテーマでお伝えしていきましたがいかがでしたでしょうか?犬にとって不必要なものは犬の体に負担を与えてしまうので、犬に本当に必要なものだけが含まれているドライフードを選んであげたいですね。
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