タンパクが欠乏する病気になった愛犬に食べさせたいドッグフードはどう選ぶ?

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この記事の監修者/キャットケアスペシャリスト
内山智明

犬・猫が大好きな内山です。家では保護猫と一緒に暮らしています。

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はじめに

人間同様、犬にとっても「タンパク質」が体に欠かせない重要な栄養素だということをご存知でしょうか?なんと、犬は人間の4倍もタンパク質を必要としています。
そこで、今回は犬にとってタンパク質がどうして必要なのかをお話ししながら、タンパク質を補うためのドッグフード選びについてお話しします。

犬にとってタンパク質はとっても大切!

タンパク質は犬にとってとても大切な栄養素なので、紹介します。
犬にとってタンパク質とは、体を作り、代謝と免疫を保つための大切な要素です。というのも、タンパク質は犬の毛や皮膚、内臓、血液や骨など、全身を構成する大切な役割を担っています。さらに、細胞の中にもタンパク質から成る酵素がぎっしりと詰まっており、それらの細胞が代謝を行い犬の免疫力を高めています。

タンパク質が不足することで起こること

第1章でお話ししたように、犬にとってタンパク質はとても重要な栄養素です。1日に必要な量は人の4倍とされています。
それでは、このタンパク質が不足した場合、どのようなことが起こるのでしょう。

まず、タンパク質が不足して最初に低下するのは免疫機能です。免疫機能が低下すると、まず感染症にかかりやすくなり、特に若い犬は慢性の下痢や寄生虫にかかりやすくなるとされています。このように、タンパク質が不足すると様々な病気にかかりやすくなってしまいます。
また、長期に渡ってタンパク質が不足すると、毛質が悪くなり、毛にツヤがなくなり、乾燥して傷んだ毛になってきます。

タンパク質が不足している犬のドッグフードの選び方

それではタンパク質が不足してしまった犬に対して、私たちは一体どんなドッグフードを選んであげれば良いのでしょうか?

まず、一番大切なことはタンパク質の成分量です。ドッグフードを選ぶ際は、ドッグフードの裏に書いてある成分表を確認し、タンパク質がどの程度含まれているか確認するようにします。タンパク質には2種類【・動物性タンパク質】【・植物性タンパク質】ありますが、犬は元来肉食よりの雑食であるため、・動物性タンパク質の方が消化しやすいとされています。ただし、植物性タンパク質でも加工することで消化しやすくなるものもあります。例えば、大豆は大豆として摂取するよりも、豆腐として摂取した方が消化率が90%以上も向上するというデータもあります。タンパク質の成分量とともに、「消化のしやすさ」も考慮してタンパク源を選んであげましょう。

次にタンパク質を構成するアミノ酸の種類とバランスです。
いくつものアミノ酸が組み合わさることでタンパク質が形成されるため、良質なタンパク質を摂取するためには、良質なアミノ酸を摂取することが大切と言えます。
タンパク質を形成するアミノ酸は20種類あるとされていますが、犬の体では作れない、必ず食事から摂取しなければならないアミノ酸は10種類とされています。(「必須アミノ酸」と呼びます。)ドッグフードを選ぶ際には、是非この「必須アミノ酸」がきちんと含まれているものを選びましょう。

最後に

以上のように、タンパク質は犬の体にとって必要不可欠なものです。
普段なんとなく犬の好みに合わせてドッグフードを選んでいませんか?これを機会に是非成分表を確認してみてください。
また、最近愛犬の毛質の変化に悩んでいませんか?もしかしたらいつも食べているドッグフードが原因かもしれません。
また、これから手作り食を始めようと思っている方がいれば、是非タンパク質(特に動物性タンパク質)の分量に注意して作ってあげてください。
愛犬の健康を守る体を作るためにも、是非「タンパク質」に注目してドッグフードを選んであげてみあげてください。

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