犬の肝臓と貧血に良い食べ物選びとは?自宅で出来ることは?

犬の肝臓トラブルや貧血対策をどうすれば?悩まれる飼い主さんも多いかと思います。

トラブルに巻き込まれないようにするためにも日頃からきちんと食べ物で管理したいものですよね?

今回は、そんな飼い主さんに向けて愛犬の肝臓や貧血対策におすすめの食べ物5選と貧血対策法をお伝えしていきたいと思います。

この記事の監修者
この記事の監修者/キャットケアスペシャリスト
内山智明

犬・猫が大好きな内山です。家では保護猫と一緒に暮らしています。

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犬の肝臓の役割は?

犬の肝臓は“1500”ほどの働きをしていると言われていますが、その中でも最も重要な働きをしているのが「栄養素の加工」「栄養の貯蔵」「毒物の解毒」この3つになります。

栄養素の加工(栄養代謝)

摂取した食べ物は胃腸で消化されたのち肝臓へ運ばれます。肝臓に運ばれた栄養素は犬の体に役立つように作り変えられ(加工)全身に運ばれるようになります。

栄養の貯蔵

食べ物から取り入れたブドウ糖(エネルギー源)を貯蔵できる形にしておき、必要なときに全身に送ります。

毒物の解毒

体内に摂取してしまった有毒物質(主に食べ物に含まれない農薬・化学薬品・合成添加剤など)を分解・解毒し無毒化する働きをします。また、老廃棄物を再利用する働きも持ちます。

肝臓が悪くなっても再生できる

また、肝臓は再生能力が非常に高いのも特徴の一つで、仮に肝臓トラブルが起こって肝機能が損傷しても適切な処置を行えば健康的な肝臓に再生しだします。

ただし、肝臓への負担が多くなってしまうと上手に再生機能を働かせることができない場合があるため、日頃から肝臓への負担を少なくすることを意識した生活習慣が必要になります。

2.肝臓への負担を減らすために

肝臓を休ませるには上述した「栄養素の加工」「栄養の貯蔵」「毒物の解毒」これらの働きを少なくすることが大切です。

  • 「栄養の加工」はタンパク質や脂質が多いと肝臓での加工の仕事(働き)が増えてしまいます。
  • 「栄養の貯蔵」は過剰な栄養を摂っていると肝臓で貯蔵する働きが活発にしてしまいます。
  • 「毒物の解毒」は質の悪い食材や添加物、酸化防止剤などが多ければ肝臓は解毒作業(働き)が増えてしまいます。

働きが増える=負担がかかる、ということです。

このように考えると肝臓の負担を抑える良い食べ物は

  • 適度なタンパク質や脂質が入っているもの
  • 適度に栄養バランスの取れたているもの
  • 保存料や添加物などが少ないもの

これらの条件を守って選ぶことが肝臓に良い食事となります。

適度=腹八分目

なお、「適度」というのはその子にとっての給餌量が守られていれば「適度」です。おやつが多かったり、食べたがる分を食べさせているというのは健康的ではありません。人間もそうですが犬だって「腹8分目」が目安なんです。

ワンちゃんの日頃の便の様子を見て、その子の「腹8分目」のご飯量になるよう調整していきましょう。

なお、犬の肝臓の負担を減らす各諸条件を満たすご飯をお探しの際は「小型犬におすすめ!病気や健康を考えたドッグフードランキング」に該当のフードをまとめていますので、合わせてご参考になさってください。

3.犬の貧血に良い食べ物

犬の人間同様貧血になります。歯茎が白くなっていたり、だるそうにしていたら貧血の症状を疑ってみる様にしましょう。

なぜ犬は貧血を起こしてしまうのか?

貧血が起きている状態とはどのような状態のことなのでしょうか。体の各臓器、各器官に酸素を運ぶのに十二分に必要な赤血球の量がない状態、または、赤血球の数の現象が見られる場合が「貧血」の状態です。この貧血ですが外傷などの出血から貧血になるケースもあれば中毒や寄生虫による貧血、内部疾患、臓器の潰瘍などから起こる貧血など様々なケースが原因で貧血が起こります。

愛犬の貧血にはビタミンB12

犬の貧血に一番いい栄養はビタミンで、なかでもビタミン12は血液を作り貧血の予防もしてくれます。

ビタミン12を多く含む食材はやはりレバー。牛、豚、鶏のレバーはスーパーでも売られていますのでこれらを茹でてから適量をあげるといいでしょう。また、小さく切っておやつ替わりにあげてもいいかもしれませんし、食事に混ぜてもいいと思います。

ただ、このときの注意ですが、総合栄養食であるドッグフードの量は少し減らしてください。食事量が多い・カロリーが多い・栄養過多は肝臓に負担をかけてしまいます。

おやつにもレバーを

レバーなら食事だけでなくおやつにもおすすめ!

手間は掛かりますがジャーキーをおやつにあげるよりはよっぽど健康的なおやつになります。

茹でた物を小分けにして冷凍しておくと、その日にあげる分だけ電子レンジに掛ければいいのであまり手間は掛からないですよ。

まずはお医者さんに診せることも忘れずに

なお、貧血の予防として定期的にレバーをあたえることはいいと思いますが、貧血はとても怖い病気から発症している場合もありますので、自己判断せず、貧血の兆候が見られたら病院へ連れて行って様子を診るようにしてあげて下さいね。

貧血対策におすすめの食材5選

辛いわんちゃんの貧血も食事から改善することができます。どうしても貧血は免疫力を落としてしまったり賢い判断力を鈍らせたりしてしまいます。ですから、しっかりと食事から見直すことをおすすめします。では、どのような食材が貧血対策に良いのかお伝えしていきたいと思います。

【レバー】

人間と同様、貧血対策にはレバーが最強食材です。実は鳥肉より豚肉のレバーの方が鉄分が1.5倍くらい多く含まれているのでおすすめですよ。お湯でレバーを湯がいてあげていつものカリカリにトッピングしてあげると喜んで食べてくれます。とにかくレバーはビタミンB群が豊富に含まれているので造血効果と貧血予防が期待できます。

【カツオ・マグロ・イワシ】

青魚とよばれるお魚さん達は特におすすめの食材です。これらの食材に含まれているヘム鉄と呼ばれる鉄分は吸収率も良く貧血予防にとても有効な食材と言われています。

【キャベツ・さつまいも】

とにかく葉酸が多いお野菜は貧血対策にはおすすめです。葉酸は貧血を予防してくれます。

貧血対策法

先ほど上述した食材を使ってお食事の面から対策をとるということ以外に鉄なべなどを利用して調理してあげたりするだけでも鉄分を補足できるので良いとされています。また栄養価の高い【高栄養缶】と呼ばれる缶詰もおすすめです。

貧血トラブルから愛犬を守る

犬の貧血は本当に見ていてもつらいものがリます。

お散歩中も息切れががすごかったり、疲れやすくなってしまったりと見ているだけでも様子がおかしいとすぐにわかります。

そんな辛い犬の貧血ですが、日頃の食事から改善してあげることで貧血対策が出来ることがお分かりになってくださったかと思います。いつもの愛犬の食事におすすめ5選の食材をトッピングしてあげるだけです。

とっても簡単に貧血対策が出来るので、ぜひ、やってみてあげてください。もちろん毎日じゃなくても大丈夫、一週間に数回でいいのでいつもの食事内容に少しだけ手を加えてあげてみてください、きっと貧血から守ってくれますから。

まとめ

犬は自分で食事を選べません、あくまで飼い主さんが選んだ食事を食べるだけです。

だからこそ飼い主さんのワンちゃんへの食事の選択が大切になってきます。

ワンちゃんが健康的に過ごせるかどうか?もすべては飼い主さん次第です。

愛犬と長く、健康的に過ごしていくためにも、日ごろのご飯選びにはこだわってあげて下さいね。

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